【デザイン思考が身につく!】「デザイン思考」の具体的な4つの手順と練習法

ツール
  • デザイン思考テストを受けろって言われたけど、そもそもデザイン思考がわからない…
  • 就活のためにデザイン思考について調べてみたけど、なにいってるかよくわからない…
  • デザイン思考という言葉を知っていても、実際に使いこなせない…

 

あなたはこんな悩みを持っていませんか?

実際、日本ではデザイン思考について教えてもらえる機会はゼロなので、この悩みは当然ですよね。

ですが、最近は企業の入社試験でも「デザイン思考テスト」というテストが使われており、テストの優秀者に面接を免除してインターンシップへの参加権利を与える企業すらあるのが現状です。

つまり、デザイン思考は就職のチャンスを大きく広げるものなのです。

 

そこでこの記事では、まだデザイン思考について何も知らないような初心者に向けて、就活の役に立つデザイン思考の仕方と練習法、そしてデザイン思考の練習ができる本『HELLO,DESIGNについて紹介します。

なぜ「デザイン思考」が重要なのか?

企業はデザイン思考テストの結果を重視する傾向があります。

なぜかというと、多くの企業がお客様の「ユーザー体験」に重きを置いているからです。

例えば「3.0L/給湯量表示・バックライト水量計付き/温度調節機能付きの湯沸かしポット」と「1.2Lのお湯がすぐできるポット」だったらどっちが欲しいですか?

おそらく多くの人が機能が「1.2Lのお湯がすぐできるポット」を選ぶと思います。

言い換えると、たくさんついている「機能」より、早くお湯が沸くという「体験」を選んだ人が多いということです。

このような「ユーザー体験」を満たすような商品を作る原動力となるのが、デザイン思考なのです。

「ユーザー視点」で考えるといってもいいでしょう。

デザイン思考を極めることで「お客様が本当にしたいこと」がわかり、願いを叶えるような商品が作れるようになるのです。

そのため企業はデザイン思考テストの結果を重視しているのです。

デザイン思考とは?

デザイン思考とは、簡単に言うとお客様のしたいことを見つけて、それを満たす商品を作り出すことです。

こういうと誰でもできそうですが、そういうわけにはいきません。

というのも、多くの人はお客様のしたいことがわからないからです。

この問題を乗り越えるためことが、デザイン思考の練習での最初の目標と言えそうですね。

ここでデザイン思考についてまとめておきましょう。

  • デザイン思考とは、お客様のしたいことを見つけて、それを満たす商品を作り出すこと

デザイン思考の方法ー具体的思考回路ー

ここからは石川俊祐いしかわしゅんすけさんの『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』で示されたケースを使って、デザイン思考の思考回路を解説していきます。

まずは、以下の例題を見てください。

【問1】自動車保険の保険加入を検討している人が、求めているものは何か?

*問1は実際に調査しなくてはわからないことなので、ざっくりした想像や主観でOKです

【問2】問1の答えを満たすような製品は何か?

この2つの問に、主に4つの技術を使って、答えていきます。

  1. 観察でニーズの把握
  2. 解くべき「問い」の設定
  3. 解決策を「10個」考える
  4. アイデアを「とりあえず」形にする

ちなみに、この技術は『HELLO DESIGN』の「第3章 デザイン思考 4つのプロセス」の内容を一人でも行えるようにアレンジしたものです。

『HELLO DESIGN』の4つのプロセスは下の図のとおりです。

image:『HELLO DESIGN』80ページ より

観察でニーズの把握

まず真っ先にやることはお客様の観察です。観察と言っても顔とか服装をじっと見つめるということではなく、「困っていることがないか」を観察します。

観察のときは、お客様にあってインタビューをすることもありますが、一人でやるときは観察だけでOKです。また。課題は何個あってもOKです。

保険加入の例では調査の結果「事故が起こったときに1秒でも早くスーパーマンに駆けつけてほしい」というニーズ、つまり「お客様の願い」がわかったそうです。

解くべき「問い」の設定

次は、一つ前のステップで見つけた課題を整理して解くべき問題を決めていきます。

集めた課題からなんとなく似てることとかを見つけて問いをつくりましょう。

 

この段階では「良質な問い」をたてることが目的です。

良質な問いとは、例えば「どうすれば世界はもっと良くなるか?」のような問いです

 

良質な問いがたてば「自分たちが解くべき問題」が明らかになります。

このことで次のステップが簡単になるので、

「良質な問い」ができるまでがんばって問いを設定しましょう。

保険加入の例では「どうすれば、運転手が、事故のときはもちろん、普段から安心を感じられるだろうか?」という問いを立ててデザインを行ったそうです。

解決策を「10個」考える

良質な問いができたら、解決策を探し始めます。

ちなみにこの段階、実際はチームでおこないます。

『HELLO DESIGN』の著者、石川さんがいうには

「様々な視点が集まることに価値がある」ので解決探しはチームで行うべきだということです。

いろんな分野の人がいろんな視点でモノゴトを見ることで、今までになかった解決策ができるってことですね。

保険加入の例でも、石川さんはチームの人とたくさんのアイデアを出し合ったそうです。

ただ、人を集めるのはやっぱりムズカしいので、ここでは一人で解決策を「10個」考えて様々な視点を作り出すことにします。解決策の再現性は考えず、とにかく数を出していきましょう。

 アイデアを「とりあえず」形にする

さて、解決策が思いついたらとりあえずつくってみましょう。

この段階では解決策をとりあえず形にすることが目的です。

ここは完璧主義の人にはキツいかもしれないですが、

とりあえずつくって試すことが一番大事です。

とりあえずつくって試すことで、お客様の反応が見れて、自分の考えとお客様の願いのズレが見えるので、アイデアはどんどん形にしていきましょう。

このアイデアはどんどん形にすることについては、このあと「デザイン思考の練習法」で詳しく述べます。

【正答例】

押したら警備会社の担当者がすぐに駆けつけてくれる「お守りボタン」
(ボタンを押すだけで自己処理のスペシャリストが駆けつけてくれることで、お客様は普段から安心を感じられるようになった。)
(『HELLO DESIGN』9ページより)

いかがだったでしょうか?

デザイン思考をするときは、「相手のニーズを把握」そしてニーズを満たすような解決策を考えるようにしましょう。

デザイン思考の具体的な練習法

ここからは、一人でデザイン思考の練習を行う方法について解説していきます。

デザイン思考を練習する目的とは?

デザイン思考を練習する目的とはなんでしょう?

それはお客様のしたいことを見つけて、それを満たす商品を作り出すせるようになることです。

つまり、お客様の”したいこと”を見つけられるようになること“したいこと”を実現してあげるような商品を考えることです。

このとき「なぜその商品で”したいこと”を実現できるのか?」という理由を説明できるようにしなければなりません。

なぜなら、理由を説明できるということは、正しいプロセスで考えられているということだからです。

まとめるとデザイン思考では次の3つができるようになることが目的になります。

  1. お客様の”したいこと”を見つける
  2. 1.を実現できるような商品を考える
  3. 2.の商品が1.を満たす理由を説明する

デザイン思考の練習手順

デザイン思考の練習は以下の手順で行えばOKです。

  1. 自分を観察して「快・不快」を把握
  2. 把握した「不快」を解決するアイデアを外に発信してみる

ひとつづつ詳しく見ていきましょう。

自分を観察して「快・不快」を把握

まずは観察の練習です。やることは至って簡単。

自分の無意識の心の動きに気づき、言語化してみましょう。

この自己観察の練習を続ければ、みんなが見落としている違和感に気づけるようになります。

違和感に気づけるようになれば、その違和感を解決する策も思いつくようになるはずです。

この自己観察だけでも十分、デザイン思考の練習になります。

ですが、次の項にある「アイデアの発信」をすることで、

あなたのデザイン思考力は格段に上がることになります。

把握した「不快」を解決するアイデアを外に発信してみる

次に思いついたアイデアを外に向けて発信してみましょう。

基本的にデザイン思考はチームで行うものですし、最終的には「お客様がどう感じたか?」がわからなければ成功したかどうかがわかりません。

そこで、考えたアイデアをブログやSNSで発信してみましょう。

一定数そういうことをしていると、フィードバックをくれる人が出てきます。

アイデアを出すとき「伝わりやすい形にしなきゃ」というプレッシャーもかかるので、

おすすめの練習法です。

デザイン思考の練習ができるおすすめ本

デザイン思考の例題集・問題集はないので、似たような問題やケーススタディを使って練習をしましょう。

だいたい100問くらいやれば、デザイン思考に慣れてきます。

初めてデザイン思考テストを受験する人は『HELLO, DESIGN』があれば事足りますね。

最後に、練習方法をまとめておきましょう。

  1. デザイン思考の全体像を完全に覚えて実践する。
  2. 日常の中で、デザイン思考の練習を行う。デザイン思考の練習手順を覚えて実践してみる。
  3. デザイン思考の練習で出てきたアイデアはツイッターやブログで発信してみる。

ぜひ参考にしてくださいね。

コメント

  1. たろ より:

    一応読めますが、タイポが2点あります。どちらも a+子音となっています。

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