【「リボン思考」 とは何かを徹底解説!】『東大教養学部 「考える力」の教室』書評

ツール

考える力は誰でも訓練すれば上達可能です。

過去に授業やセミナーに参加してもらった大学生をみても、自信がなくてディスカッションで発言ができなかったり、頭が固くて面白いアイデアが思いつけなかった学生が、次々と新しいアイデアが出せるようになる変化を数多く見てきました。

(10ページより)

 

東大教養学部 「考える力」の教室』の著者宮澤正憲みやざわまさのりさんは本書の冒頭でこう述べています。

宮澤さんは2011年の冬から東大で「考える力の教室」、

通称「ブランドデザインスタジオ」という授業をしている人らしいです。

多分最初の引用部分でいっている学生というのも東大の学生なんでしょう。

だったら、元から頭が良かったから、アイデアを思いつけるようになったんじゃないの?
誰でもは流石に言いすぎなんじゃない?

そんなふうに思いながらこの『「考える力」の教室』を読んでました。

 

が、「この本に書いてあるフレーム、「リボン思考」を使えば誰でも新しいアイデアを思いつける!」という感動がありましたね。

 

リボン思考とは、情報を調べ、結合し、形にする。。

いわばアイデアの方程式です

「いや〜20だと計算できませんねぇ」なんて方程式がないように、

「リボン思考」を使えば、誰でもどんな素材からでも「面白いアイデア」を思いつき、世界を変えることができます。

 

さらに「リボン思考」は一人で考える力だけでなく、グループで考える力も伸ばしてくれます。

「グループで考える力」は、会社での話し合い、就活で課されるディスカッションなど使う場面が結構あるのでとても助かってます。

では、実際「リボン思考」とはどんなものなのか?

この記事では「リボン思考」の構成要素を本の記述を使って詳しく解説していきます。

アイデアの方程式?「リボン思考」 の構成要素を徹底解説!

「リボン思考」は3つのパートでできています。

img:『東大教養学部 「考える力」の教室』

各パーツでの作業が「情報の拡大→縮小→拡大」となり、リボン型になるので、「リボン思考」というそうです。

では、実際に何をするのか見てきましょう。

インプットー情報の取り入れ方ー

新しいものを考え出すプロセスでは、良質なインプットが重要。

これはなんとなく想像がつくと思います。

著者はここからさらに一歩踏み込んで「インプットの仕方」自体にもクリエイティブさを求めています。

ここで覚えておいてほしいのは、

素材の「集め方」自体がクリエイティブであってほしいということ。

「何を集めるのか? どう集めるのか?」

という段階から楽しいアイデアを盛り込んでいくと、

独創的なアウトプットにつながる可能性が高くなります。

(38ページより)

私は「リボン思考」を使う最初の段階で「なるべく面白いと思える問いを立てる」ことで、

その後に集める素材が面白くなるようにしています。

 

この「問いを立てる」方法が本書で紹介されているテクニックの中で一番使いやすかったので、おすすめです。

他にも調査の方法について色々書いてありますが、最初の問いがつまらないと、その後集める素材もつまらなくなるので、問いだけでも十分良質なインプットができると思います。

コンセプトー考えの肝をつかむー

コンセプトは考える行為の肝で、料理にたとえるなら、調理にあたります。

素材をどう調理するか?

切ったり、煮たり、焼いたりする工程です。

(114ページより)

コンセプトではインプットで集めた素材をギュッと凝縮させて「ひとこと」で言えるようにします。

これが結構難しいのですが、著者は「決まった手順はない」といっています。

覚えておいてほしいのは、コンセプトの作り方に、決まった手順はないということ。

どう組み合わせるかは自由。

つまりコンセプト作りのプロセスもクリエイティブであることが大切です。

(114ページより)

私はとにかく共通点を見つけて一言にまとめることを目指しています。

アウトプットーアイデアを飛躍させ、人の心を動かすー

アウトプットのプロセスでは、「広げて具体化する」という作業を行います。

ぎゅっと絞り込んだコンセプトを広げ、形にします。

その際に、単に広げるのではなく、

考えをもう一段階ジャンプさせることが重要です。

(160ページより)

アウトプットではコンセプトからずれない程度に考えを広げていきます。

 

アウトプットの最終目標は「ストーリーを人に語れるようにする」ことです。

具体的に言うと「そのアイデアが同世界を変えるのか?」とか

「どのように人を幸せにするのか?」みたいなものです。

 

聞き手がワクワクするようなストーリーを語れないならコンセプトのプロセスに戻って、

素材のまとめ方を再考します。

 

こうやってコンセプトとアウトプットを行ったり来たりしてると、

ある時「これだ!」っていうアウトプットが湧いてきます。

 

私の場合はだいたい5回位コンセプトを作り直しましたね。

もっと本の内容に忠実に「リボン思考」を行っていれば、もっと早くできたかもしれませんが、

大学の講義内プレゼンの中では一番で気が良かったので良しとしています。

 

みなさんも「新しいアイデアを出して、世界を変えたい!」とか思っているなら、

「リボン思考」を試してみてくださいね。

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