- 大学で特に指定されなかったから、オーソドックスな書き方を知りたい。
- 書き方は何となく分かるけど、具体例が欲しいなぁ。
- 実験レポートを早く終わらせる裏技的なものを知りたい。
理系の学生にとって卒論の次に面倒くさいのが「実験レポート」です。
私のところにもレポート作成の依頼が来ることもあるので学生の苦労が伺えますね。
なのでこの記事では、理系Webライターの私が、実験レポートの書き方と具体例と早く書くためのテクニックを順番に紹介していきます。
実験レポートの基本的構成
実験レポートの基本的構成は
- 背景と実験の目的
- 実験の材料・器具
- 実験操作
- 考察
- 参考文献
です。
項目が5つもあって面倒に感じるかもしれません。
ですが、8割がコピペでOKな項目なので、文章を書く量はかなり少ないです。
一つづつ詳しく見ていきましょう。
1.背景と実験の目的
実験をやる事になった背景と実験で知りたいことを書きます。
学生実験だと配布資料にあるので、私はそれをコピペしています。
2.実験の材料・器具
材料・器具も、配布資料のコピペでOKです。
ただし、当日変更になった材料・器具については変更して書くことを忘れないようにしてください。
材料と器具は分けて記述するとまとめやすくなります。
また、ちょっとしたテクニックですが、試薬は後ろに()で成分も書いておくと評価が上がります。
例えば、細菌を培養するための培地だったら次のように書きます。
キングB培地 20g(ペプトン:20g、グリセリン:10ml、リン酸カリウム:1.5g、硫化マグネシウム・五水和物:1.5g、蒸留水:1000ml)
こう書くと、材料の特徴を理解していることをアピールできるので、おすすめです。
3.実験操作
ここは全部過去形にして、配布資料をコピペします。
過去形にする理由は、自分がやった操作であることを強調するためです。
過去形でないと、自分で実験したことかどうかわからないので、注意してください。
また、操作を失敗したら、失敗した操作も正直に書いておきます。
失敗した操作を書いておくと、あとで考察で使えるので、逆に評価が上がることもあります。
4.考察
考察は、実験結果と参考文献を元に行います。
ここだけは自分で考えて書く必要があります。
とはいえ、考察に完璧な回答を書く必要はないので、リラックスしてもらってOKです。
ただし、考察には正解を書く必要がない分、論理が必要になります。
これについては、あとで詳しく解説します。
また、実験結果が教科書どおりにならなかったら、その原因も考察しましょう。
ここで、実験操作のところで書いた「失敗した操作」を使うと、いい考察が書けます。
5.参考文献
参考文献は、あればあるほど信頼度が増します。
できるだけ、たくさん参考文献をつけましょう。
また、ネットの情報よりも、書籍のほうが評価が上がる傾向があります。
ネットは誰が書いてるかわからないものが多いので、信頼度は書籍に劣るみたいです。
ネットの資料を使う場合は、最低でも中央省庁のものにするのがいいですね。
参考文献の書き方にはちょっとしたルールがあり、ルールが守れてさえいれば問題はありません。
参考文献のルールについては、下の記事がおすすめです。
【パーツ別】実験レポート具体的な書き方
以下では参考文献以外のパーツの具体的な書き方を深堀りしていきます。
なお、具体例には「コメの食味試験」についての実験レポートを使っています。
普通に専門用語を使っているので意味のわからないところもあるかもしれません。
「こんな感じで書けばいいのかぁ」という雰囲気だけでも伝わればと思います。
目的・材料と器具・実験方法
目的・材料と器具・実験方法はこんなふうになります。
目的・材料と器具・実験操作では使ったもの・やったことを全部書き出します。
ここは「全部書き出す」ができていれば特に突っ込まれることはないはずです。
考察
考察はこんなふうに書ければOK。
ここが一番頭を使うところです。
考察の基本は「2つのデータを比較または相関を調べて、そこから結果の原因を考える」です。
この基本がわからず実験の結果をそのまま考察に書いている人が多いので、
考察でデータの比較をしているだけで高評価を貰える可能性もあります。
比較したり相関調べるのはExcelでやると、ラクできますね。
実験レポートがラクに書けるようになるテンプレートをプレゼント
この記事をここまで読んでくださった人には、私がいつも使っている実験レポートのテンプレートをプレゼントしようと思います。
下のボタンからこの記事の感想を投稿してくださった人に、TwitterのDMでWordファイルを送ります。
サンプルはこんな感じです。
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実験レポート以外のレポート・論文の書き方も知りたい人へ
序論・本論・結論型のレポートについては別の記事で解説しています。
それ以外の形式のレポート(例えば「感想を述べよ」系のレポート)や論文については、本を参考にするのがおすすめです。
以下でレポート・論文を書く上で読んでおいたほうがいい本を2冊紹介します。
『最新版 大学生のためのレポート・論文術』はあれば大学の課題はほぼ対応できる良書なのでお金に余裕がない人はこれだけでも買っておきましょう。
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